久しぶりのブチッ！

「はぁっ！？」

スケジュールに書いた通り、今日は撮影！！
しかし・・・起きたのは集合時間の３０分後・・・。
予定がある場合、前日の目覚ましチェックは完璧にする俺が！
ましてや撮影の場合かなり早目に起きるぐらい念入りな俺が！
まさかの寝坊！！！！何故？何故？？なぜぇぇぇ！？

まずマネージャーさんに電話だ！！！寝起き５秒で行動・・・
「はぁっ！？」
電源が切れてる・・・。昨晩充電したばかりのはず・・・。
っていうか先週末に機種変更したばかりの最新機種・・・。
何故？何故？？なぜぇぇぇ！？
色々考えながらも電源を入れる。

「はぁっ！？」
っていうか入らねぇ！！！電源入らねぇからマネージャーさんに
電話さえ出来ねぇ！！！どうしよう！！どうしたらいい！？
↑このとき初めて若干パニック。

「はぁっ！？」
連呼しながら最新機種を叩いたりしてみる。
ダメだ！！！そして、起床から２分後電池パックを外してみる。
点いた！！！！

点いて最初にする行動は・・・無論寝坊をマネージャーさんに報告！
しかし、何故か繋がらない・・・圏外とか言われる始末・・・。
ありえねぇ！！ぜってぇおかしい！この携帯絶対おかしい！！！
そう確信した時に着信！！マネージャーさんだ！！！
軽く出たくない気持ちに指が重たかったけど、しっかり受ける電話。
勿論、叱られまくる俺。理由は話したよ。でも、事実遅刻してるしね。
罰は甘んじて受けねばならぬ！「ダッシュで行きます！」
そう告げ・・・現場まで単車で行く事を瞬時に決めた。

バイク便ばりの運転テクニックを駆使して
現場であるお台場まで１時間半近くは掛かるところ・・・
５０分で到着！！しかし、撮影は進んでいるし、マネージャーさんには
しこたま嫌味を言われ続けるし・・・。最悪の撮影だった。

撮影後・・・単車で真っ直ぐ某携帯会社のショップへ！！
「電源が突然落ちたり、電話繋がらなくなったり、この機種おかしいよ。」
怒りを抑え受付に伝える俺。
ぶっちゃけ買って一週間も経ってねぇのに、この惨事。
信頼出来ねぇ！！！機種のメーカーを変えろ！！俺の主張はこうだ。
勿論、言葉はオブラートに包んでね。
でもさ。こういう時にショップの店員に文句を言うのは絶対に違うと思うんだよな。
だってショップ店員は携帯を売ってるだけじゃん。
責任があるか無いかで言ったら皆無じゃないけど無い方に近いと思うんだわ。
だから俺は、ショップ店員にエライ奴に電話を繋げ！と告げた。
そして、ショップ店員よりエライ奴と俺は後３０分ぐらい話す。

担当「修理に出していただいて・・・。」←仕事に支障をきたした事を告げるとこう答える。

一週間も二週間も待って再び戻ってくるのは元凶である携帯。
貴方なら信頼出来ますか？保障できますか？

担当「こちらの精一杯の対応としましてはメーカーに修理を依頼し、様子を見ていただく・・・」

貴方は様子を見ろとか平気で言うけど、仕事してる方としては様子なんか見てられねぇんだわ！
常に本番だし、常に命懸けなんだよ！様子見でまたやっちまったら責任取れるのか？
だから１からメーカー変えてくれって言ってんだろ！？

担当「全くその通りです・・・。しかしながらこちらが精一杯出来る事としましては・・・」

そんなマニュアル通りはどうでも良いんだって！俺だってこんな事言いたくねぇし
使いたくて使ってる機種なんだから変えたくもないんだぞ？
でも信頼出来ないでしょ？そういう事態に対してマニュアルで対応出来ない事もあるでしょ？

担当「誰に対しましても同じ対応とさせていただいてますので・・・」

それは買った全員の携帯が同じ様に壊れたりした場合だろ？
この機種は元々不良品か？俺のだけじゃねぇんか？俺のだけだろうが！
だったら俺に対して、誠意見せるのが企業側がする事じゃねぇんか！

担当「お客様の心中はお察しいたします。」

担当の口数が明らかに減る。実は私も同じ様な経験していますので・・・
だからお客様の気持ちわかります。私もメーカー変えたいって思いましたから。
などと言いはじめるエライ奴。←この時には大して偉くねぇ奴って気付いてたけど

俺「その時。どう思ったよ？」

担当「いや、それでもやっぱり対応は変わりませんでしたから。」

何で変えようと思わねぇの！？その時、何で行動しなかったの！？
内部にいる奴が訴えねぇから上の奴等は気付かねぇんじゃねぇの！？
現に、俺みたいな客が一生懸命訴えたところで本当に権限のある上には
とどかねぇんだろ？俺は別にあんたにも文句言いたくねぇんだよ！
本当に責任を問える奴に俺は文句いいてぇし、そういう下の言葉を聞けねぇんじゃ
ダメなんじゃねぇのか！？客が満足して、初めて企業なんじゃねぇのか！？
そういう客が客を連れてくるから大企業じゃねぇのか！？
ただ携帯売れば良いのか！？

担当「それは違います！」

だろうが！だったら・・・。

言葉が見つからない俺。担当との間に流れる沈黙。
時間が無駄な気がした。俺は誰に主張してるんだ？
マネージャーさんに遅刻の理由を話してる時と同じ感覚だ。
どんなに話したって事は起こっている。どんなに話したって結論は決まってる。
だったら俺がすべき事は・・・

現場ではただ謝り、一生懸命頑張るだけだった俺。
携帯ショップでは・・・

俺「わかった。修理に出す。それしかねぇんだろ？ただし！・・・」

俺がこの３０分ぐらいの時間で主張した大企業の柔軟性の無さを
絶対にてっぺんの人間に伝えろ！それから、あんたの直属の上司！
俺に電話かけさせろ！上が謝罪に出なきゃおかしい！そう伝えた。

担当「勿論です！上告させていただきます。必ず伝えます。」

トーンダウンも半端なく、可哀想なぐらい俺の文句を聞いていた担当者も
最後には力強く「絶対に伝えます。絶対！」なんて言っていた。
ぶっちゃけ、企業が改善しようとなんだろうと俺には関係ねぇんだけど
担当者の中で何か変わったなら良いかな・・・とか思いつつ電話を切った。

ショップの店員が何故か真っ赤な顔してやってきた。
「ありがとうございます。」
意味深な気がしたその言葉は無視して、事務的な修理の手続きを開始した。

ぶっちゃけ、こんなキレたの久しぶりだよ。
今まで経験してきた色々な教訓が俺を抑えただけで
内面は叫びまくってた。ショップ内で叫んでしまいそうなぐらい叫んでた。

でも気が長い事この上なしだと自覚している俺が久しぶりにキレた相手は
実体の見えない大企業と言う魔物だった。

顔を出せ！断る！顔を見せろ！断る！目と目を合わせて話をさせろ！断る！

俺の対応をしていたのは俺の言葉を届く前に踏み潰す足でしかなかった気がする。

いつからだろう・・・相手を見つめるようになったのは・・・
そうなってから俺は喧嘩も、言い訳もしなくなった。
しようと思ったときには必ず・・・相手が違う・・・そう思うから。