日々鍛錬

稽古場に師匠の怒号と泣き声が響いた…。

周りの役者達は涙を流し、笑顔を見せながら
心から堪能していた。

無論俺もだ。

久しぶりにつっちぃの稽古が再開し
みんながみんなリアリズムにブランクを感じていた中
古くからの弟子で俺らからみたら神々しい程の
ひとりの役者との間に交わされたやりとりなんだ。
勿論、つっちぃの意図はわかるし、
ああさせてしまった先輩の無念さも見ているこっちに
痛いほど伝わってきたよ。

すげぇな…って泣きながら悔しくて…更に涙が出た。

マジつっちぃと出会って３ヶ月…
前に進めてるのかって不安に足が重くなったりもすっけど
出会わなければ一生かかっても辿り着けなかった
一種の極みを肌で感じ、自分の中に感じれてるだけで
信じて足掻き続ける価値はあるんじゃないかな。

何事も止まる理由は腐るほど見つかるけど
続ける理由はひとつだけなんだよな。