老い求める

昨日は小学校ぶりの幼なじみを集め、
俺んちで飲み会を開いた☆

それこそ、物心付く前から一緒に遊んでて
同じ環境で同じように生きてきた奴らだからさ
会えただけで本当に嬉しかったよ。
どことなく久しぶり過ぎて
気まずいのも時間と共に和らいで行く感じが
幼なじみだからこそ早い気がしたしね。

中学からそれぞれの生きる道を行き始め、
引っ越しやらなんやらでバラバラになっていった俺達。
今、久々に一つの場所に集い、互いに老いている事を笑い、無事を祝った。

不思議だなぁって思ったんだけど…
俺に比べりゃかなり安定してゆとりもあるはずなのに
決して現状は求めてたもんじゃないって言うんだよね。

追い求めてるものは若かりし頃はハッキリしててさ
俺らは同じ公園で夢を見てたんだ。
その頃と変わらぬ夢を追い求めてるのが俺なら
確かに彼等はそれとは違う。
でも俺はそっちに行けるのも才能だと話した。
俺は今の内面のまま就職をしたところで
結婚や何やらをしたところで
間違いなく全てを投げ出したくなる。
その衝動に勝てる自信もない。

毎日社会の歯車の上で決まった道をたまに自分で変えながら
歩いている彼らは「嫌だ」と言っても
俺より遥かに社会に適応してんだよな。
求めてた生き方をその社会の中に見つける才があるんだ。


老いて求めるのはいつでも子供の頃ののびのびした生き方。
老い求めて追い求める…。

良いじゃないの☆
老いたからこそ見える世界。
視野が広がった証拠だ。
今後に自由に活かせば良い。

自分に、妻に、子供に、友に。