一回だけでも・・・

高速道路を猛スピードで突き進む時に・・・
道路に描かれた白い文字と白い文字の間隔が
数十メートル、場所によっては１００メートル程も離れている事実に
全く気付かない様に・・・。

全力疾走していると道に転がる石ころに気付かない様に・・・。

日々を必死に生きていると、周りを見る余裕がなくなったりするもんだ。

うちにいる甥っ子が「遊ぼうよ。」といってくる。
俺がどんなに忙しくても、彼等は愛情に飢えている。
その要求は欲と言うよりは・・・自然だ。

「忙しいから！」「お兄ちゃんはこれから仕事だよ・・・。」

と断る事は簡単。しかし、そういう断り方をした後は
心から残念そうなチビ達の顔を見てどうも後味が悪かったりするもんだ。
ゆとりがねぇんだな・・・って後々に結論として思うわけだ。
そして、その頃には遅い。

「一回だけだぞぉ♪」

笑顔で言ってあげるだけで相当違う。
０回は何も生まないけど、一回は感情が生まれる。
会話が生まれる。思い出が生まれ、笑顔が生まれる。

一回だけでいい。一回だけでも・・・出来るゆとりが必要だ。