単純

うむ・・・単純な野郎だ・・・。
褒められると嬉しくて・・・疑われると不安で・・・
ああだこうだと考えちまう。

そもそも稽古に臨む姿勢が不純な気がする。

褒めてくれ・・・褒めてくれ・・・こないだより良いよね？少しは進んでるよね？
って何が不安なんだかわからんけど・・・求めてるんだ。

ボビーの本読み返して・・・
エレンバースティンにボビーが演技を見てもらったときの話が心に響いたよ・・・。
純粋なところで演技を始めなくちゃ失敗するよ。っていうその話。

そうだよね・・・そもそも芝居をやろうと思った時の気持ちはそうじゃないじゃない。

俺が事務所でイライラした理由とか今はそんなものが全く無い世界に居る訳じゃん。
俺は１人の俳優として認められてる世界に居る訳じゃん。

・・・まだ結果を急ぐ俺がいる。邪魔っけなんだよな・・・ホント。
長年の癖ってやつなんだろうけど・・・
今、自分の内側と前より更に向き合うようになって・・・
昔は出来た事が出来なくなってる自分にホント気付くんだ。

単車乗りながら、部屋に居ながら泣かない日は無くなった。
こんなに感受性豊かになれたのに・・・
まだ・・・稽古場で肩肘を張っちまう俺がいる・・・。

でもマシだ・・・少し肩の力抜けば良いんだ。それがわかってるだけマシ。
ここにはメンドくせぇぐらいご機嫌伺わなきゃいかん奴が居る訳じゃないし
中途半端な気持ちで俳優目指してる人間がいる訳でもないんだから！