例え噺

例えば、毎朝８時に起きてパチ屋に並び
出る日は１日過ごし、出ない日は昼過ぎに店を出て
ブラブラと過ごす。
夜になったら行きつけの飲み屋で愚痴を話し、
夜中は風呂にも入らず万年床の布団に身体を滑り込ませる。

いよいよ身体が痒くなってきたら風呂に入り
石鹸で頭も顔も身体も洗っちまう。

トイレは外で大体済ませる。だから流し忘れ気味の家のトイレを
ここ最近開けてない。恐ろしささえ感じちまうな。
歯を磨くのは好きだけど・・・歯ブラシと歯磨き粉を買い忘れる。
もう半年以上、指で磨いている。水と指で磨く俺の技は
もはや、歯ブラシに歯磨き粉を超えてるよきっと。

そんな俺には夢がある。
トップモデルになりたいんだ。トップモデルになって華やかな世界で
黄色い歓声を浴びながら闊歩したいんだ。
身長はあるし、顔だって良い。俺がやれねぇ訳がねぇ！

こんな奴がいたとする・・・。

勿体無いよ・・・上手く言えないけど、何処が悪いとか言って良いのか
わからないけど・・・情熱が勿体無い。そんな気がする。
この例えは異常だけど、冷静に考えるとそんな感じの状態の人多くね？

いつも明るいあの子・・・でも人前だと小さくなっちまう。
いつも賢いあいつ・・・でも友人と離れたくない一心で志望校を決めた。
いつも楽しいあの人・・・でも人付き合いが悪すぎて友達がいねぇ。

自分が持つ能力や夢と自分の行動、矛盾していませんか？